5221号 歌詞を変えるのはダメ

「ともしび近く・・・」と始まる「冬の夜」は名曲です。

この曲が出来たのは明治の終わりごろで、作詞作曲者はいまもわかっていません。

情景からすると、この家は決して大きなものではなく、質素な隙間風が入るような家でしょう。

外は吹雪です。

照明はおそらくランプです。

真ん中に囲炉裏があり、そのそばで父親は繩を編んでいます。

母親は縫物をしながら、お正月の楽しい遊びを子供たちに話しています。

子どもは二人か三人で着物姿です。

子どもの様子から見ると、父は40代母は30代ですね。

2番の歌詞で「過ぎしいくさの手柄を語る」という個所がありますが、多分日露戦争でしょう。

日露戦争で父は活躍し、子供たちにその様子を話しているのです。

子どもたちは目を輝かせて父の話に耳を傾けます。

囲炉裏火がとろとろと燃え、部屋の中が暖かくなります。

けして裕福ではない家族ですが、貧しいながら仲良く平和に暮らしています。

ところで2番の歌詞が、戦後「改竄」されています。

「過ぎしいくさの手柄を語る」が「過ぎし昔の思い出語る」となってしまいました。

なんでもかんでも「戦争」を消し去ろうという姑息な手段です。

戦いの話を聞いているからこそ、子供たちはこぶしを握り締めて興奮するのです。

 囲炉裏の端に繩なふ父は
  過ぎしいくさの手柄を語る
 居並ぶ子供は ねむさを忘れて
  耳を傾け こぶしを握る
   囲炉裏火はとろとろ 外は吹雪

童謡唱歌の歌詞をこのように変えてしまった歌はたくさんあります。

「お山の杉の子」にも戦後の改竄がありました。

戦争を批判するのは自由ですが、歌詞を変えてはいけません。



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