テーマ:落語

5012号 落語「一文惜しみ」(2)

その翌朝、まだ夜も明けないうちから八五郎宅を大家が訪れ、一文を払うようにと言う。 案の定、行ってみると徳力屋はまだ眠っている。 それを無理やり叩き起こし、「奉行所に持っていく」と半紙に受け取りを書かせて一文を収めたのだ。 その後、店の店員が一文を奉行所に収めに行くが、「主(あるじ)自身が町役人五人組同道で持って来い」と…
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5011号 落語「一文惜しみ」(1)

この落語は「五貫裁き」という別名でも演じられる。 落語のお白洲ものはたくさんあるが、大岡越前や遠山金四郎が登場することが多い。 勝つのは弱者なので、聞き終わると小気味よくすっきりする。 この噺のお裁きは大岡越前だ。 賭博場の使い走りをしていたが大病を患い、寝込むことになった八五郎は、闘病中に仲間が誰も見舞…
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4975号 落語「鰍沢」

「鰍沢」という落語は、三遊亭円朝作の三題噺だと言われています。 三題噺とは、三つの題を与えられて、その言葉を使って即興で噺をまとめるというものです。 例えば「犬」「交番」「夏ミカン」とか提示し、さあこれで作ってみて、というわけです。 円朝に出された三題は「鉄砲」「卵酒」「毒消しの護符」と言われていますが、他の題だという…
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4972号 幇間

幇間(ほうかん)は、「たいこもち」とも呼ばれる。 女性が主役の花柳界における男性の職業で、宴席やお座敷などの酒席において主や客の機嫌をとり、自ら芸を見せ、さらに芸者・舞妓を助けて場を盛り上げる。 俗には「男芸者」とも言われていた。 落語では、お座敷や吉原などの“風俗系施設”にしばしば登場する。 圓生はこう解説…
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4923号 落語「水神」(2)

前日よりつづく それからというもの本当の家族同様の生活が始まった。お幸は毎日、赤ん坊を抱いて商いに行く。杢蔵も寝坊なんかしていられずに、親方のところへ行って仕事をもらう。もともと腕はいいからどんどん仕事が増えてやりがいも出来て、小金も貯まって来た。 子どももすくすくと育って早や、四年が過ぎたある日の朝、いつもは早く起きて寝顔…
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4922号 落語「水神」(1)

見てはいけないのに、見てしまっておジャンになる話は神話や昔話にも見られる。 落語や人情噺では、動物が人の姿で登場する噺があり、タヌキやキツネはよく使われる。 「水神」という噺では、カラスの化身が女になり、ダメ男と一緒になり、子まで生まれるというもの。 <怠け者で遊び好きな屋根職人の杢蔵(もくぞう)。女房には愛想をつ…
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4879号 「中村仲蔵」

江戸時代中期の歌舞伎役者である。 歌舞伎役者の世界は徒弟制であり、ことに江戸期は厳格な階級制度をとっていた。 最下等は、もちろんセリフなどなく、舞台を行ったり来たりするところから「稲荷町」(いなりまち)と呼ばれ蔑まれた。 本来は下立役(したたちやく)というのが、だれもそうは呼ばなかった。 「稲荷町」の上の「中通り…
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4855号 恋煩い(2)

<前日より> 「話をしようとしたら、そこに番頭が来て『お嬢さん 探しましたよ、こんな汚いところにいてはいけません。さっ早く店に帰りましょう』と無理矢理お嬢さんを連れ出してしまったんだ」 「その時『クヤシ~イ』と思った途端・・・・・、目が覚めた」 「えっなんだそれは!」 「夢なんだよ」 「夢?!わかった、俺が…
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4854号 恋煩い(1)

現代、存在しなくなった病に「恋煩い」があります。 明暦の大火も、乙女の恋煩いに原因の一端があるという説があります。 江戸時代の落語では、ときどき恋煩いが出て来るので、「肝つぶし」という噺を紹介します。 女性の恋煩いは色っぽいのですが、男の恋煩いは色気の無いものです。 病気で寝ている義理の弟・民を訪ねたが、医者…
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4828号 落語 「包丁」

この落語はもとは上方の噺だったそうです。 新しい彼女が出来たので、今のカミさんを追い出してしまおうと悪巧みを立てます。 弟分にその計画を持ち掛け、計画に乗るよう説得します。 ところが実行しているうちに風向きが変わり、その計画がみごと失敗するという噺です。 久治兄貴に呼ばれた、弟分の寅は風采が上がらない。兄貴は…
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4818号 狐狸

キツネとタヌキのことですが、この二つは狐狸妖怪と言うように一緒にされます。 落語にもこの狐狸が出てきます。 キツネは陰性で、タヌキは陽性だとされます。 キツネはずる賢く、タヌキはどこか抜けているように表現されます。 妖怪ランクとしては、キツネの方がタヌキより上位に扱われるのですが、唯一四国はタヌキが上だそうです。…
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4478号 落語「湯屋番」

この落語の登場人物は、勘当された若旦那の徳次郎(徳さん=勘当された若旦那は大体徳さん)、徳さんを預かっている大工の熊さん、熊さんのおかみさん、湯屋の主人。 あとは徳さんの妄想から出て来る女性たち・・・。 <大家(たいけ)の若旦那、遊びが過ぎて勘当中で、出入りの大工職人の熊五郎の家の2階に居候の身の上。何もしないで食っ…
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4466号 「牡丹灯籠」

「牡丹灯籠」は、三遊亭圓朝が明(中国)の小説集『剪灯新話』からヒントを得て創作した人間の業の深さを表した大長編のドラマだ。 「牡丹燈籠」というと、恋焦がれて死んだ美貌の娘の幽霊が、カラン、コロンと下駄の音を響かせ、夜ごと愛しい男を訪ねるという点が強調され、怪談のひとつとして有名になっている。 しかし三遊亭円朝作の本編では、怪…
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4444号 酔いとは何か

落語の枕にこういうのがあります。 医者の先生に酒を飲んでも大丈夫かと聞くと、酒が嫌いな先生は「酒は百害あって一利なしです。すぐにやめなさい。」と言いますが、好きな先生は「たんとはいかんが、ほどほどなら・・・。」と違うことを言います。 私は酒に弱く、乾杯のビール一杯でおしまいです。 「普通の人のように酒が飲めたらどんなに…
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4437号 落語「目黒のさんま」

落語としては前座もので、「時そば」のように、多くの落語初心者が演じる。 簡単な噺なので誰でも出来そうだが、ポイントがある。 それは殿様の口調。 目黒まで遠乗りに出かけた殿様が、昼時お腹がすいてきたのに、弁当の用意がしていない。・ どこからともなく、サンマを焼くにおいが漂ってくる。 「あれはなにか?」と殿様が…
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4417号 落語「一文惜しみ」(4)

前日より <翌朝から初さんの徳力屋通いが始まる。 一文渡して立派な受け取りを貰って来る。 その一文を徳力屋は奉行所へ届けるのだが、使いの者ではだめで、徳力屋、名主、五人組一同で行かないと受け取ってくれない。 それもお白洲で丸一日待たされるからたまらない。 やっと一文づつ返済のカラクリが分かってきた初さん、面…
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4416号 落語「一文惜しみ」(3)

前日より <やっと三度目の訴えで奉行所の取り調べることとなり、一同がお白洲に出る。 奉行の調べに初さんは、「・・・二朱や一分はあたぼうだ。たった一文ばかりだから、こんな物いらねぇと叩き返してやった」と正直だが、奉行は、「・・・一文といえども天下の通用金を叩き返すとは不埒千万・・・おのれの膏薬代をむさぼろうなどという野卑な了見…
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4415号 落語「一文惜しみ」(2)

(前日より) < 初さんが最初に思いついたのが神田三河町の徳力屋万右衛門という質屋。 確かに金はあるが名代のしみったれ。 店へ入り奉加帳を見せると番頭が三文と書いた。 「初筆に三文、ふざけやがって・・・」と、怒る初さんの声を聞きつけて主人(あるじ)の万右衛門が出てきた。 話を聞いて万右衛門が奉加帳に…
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4414号 落語「一文惜しみ」(1)

江戸時代の貨幣制度は、三貨制度と言われています。 三貨とは、金、銀、銭の三種のこと。 金貨は小判で、1枚1両、その1/4の重量が「1朱」、1朱の1/4が「1分」となします。 「朱」と「分」には金貨と銀貨があります。 一番小さい単位が「文」で、250文が1分になります。 1両は16分ですから、1文銭では400…
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4377号 落語 小間物屋政談(3)

大家は「その決着は付けるので、ここで待っていろ」と言い、おときさんに聞きに行くと、「小四郎さんは好きだが、小四郎さんと鞘が戻ってもこの話が出るであろうから、亭主は今の三五郎でいい。」と、おときが言う。 「おときは三五郎にやって、おまえ小四郎は何処かに行ってしまえ。」と、大家の一言。 小四郎は南町奉行所へ訴え出た。 …
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4376号 落語 小間物屋政談(2)

役人が持ち物を調べると、小四郎の住所と名前の書いた書付が出てきた。 そこで死んだ男は小四郎だと判断され、小四郎の留守宅へ知らせが入った。 知らせを受けて小田原に向かった大家も、小四郎の着物を着た死体に疑いを持たないまま火葬にしたその骨を持ち帰る。 葬儀も終わって三五日目、大家が縁談を持ち込んだ。 「お前もまだ若い…
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4375号 落語「小間物屋政談」(1)

落語の演目で「政談」と名づくものがいくつかあります。 このブログで紹介した「鹿政談」のほか、「佐々木政談」、「遠山政談」、「白子政談」「雉子政談」などが思い浮かべられます。 お奉行様が“判決”を言い渡すシーンが山場ですが、そうした演目は他にもたくさんあります。 さてタイトルの「小間物屋政談」はよくできた噺です。 …
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4365号 江戸川落語会

江戸川落語会が21日開催されました。 場所は船堀のタワーホール会議室です。 部屋に入ると高座がしつらえてあり、左側には出演者のめくり札が置かれています。 今日は8人でした。 演目は入り口で配布されました。 1.「しの字嫌い」 2.「風呂敷」 3.「洒落番頭」 4.「夏泥」 お仲入りがあり、後半は…
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4356号 落語「長崎の赤飯」(3)

ちょうどそこへおいちとの婚礼の日取りを決めに重兵衛がやって来た。 可哀想なのは番頭の久兵衛だ。 おいちとの縁組は永久に延期なんて言ったもんだから、重兵衛からこっぴどく殴られて泣きっ面だ。 重兵衛から話を聞いた渡辺喜平次が金田屋に乗り込んで来る。 ずかずかと奥座敷に入って、 喜平次 「長崎からまいったという婦…
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4355号 落語「長崎の赤飯」(2)

一方、遠く離れた長崎のお園は、急に金次郎の姿が見えなくなってあちこちと尋ねたが分からない。 手文庫の手紙を見て江戸に行ったことを知り、婆やに相談する。 婆や 「金次郎様はもうこちらへは帰ってはいらっしゃいませんよ。私がお供いたしますから江戸にお迎えにまいりましょう」ということで、身重のお園と婆やは、書置きを残して江戸へと旅立…
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4354号 落語「長崎の赤飯」(1)

赤飯は「こわめし」と読みます。 うその情報がとんでもないことになるという噺ですが、少々無理なところがありますが、ラストが感動するように作られています。 その嘘情報というのが、「親が危篤ですぐに戻れ」というもの。 (あらすじはネットから拝借しています) <日本橋金吹町の質両替商、金田屋の大旦那の金左衛門は息子の…
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4345号 落語「三軒長屋」(2)

だんなも鳶頭の家の前を通る度に二階から、「ヤカンヤカン、ヤカンが通るぞ!」とはやされるので腹が立っているが、この妾、わがままで今まで何度も転居させられたので、費用も馬鹿にならない。 この長屋は家質(抵当)に取ってあってもうすぐ流れるから、その時きっと追い出してやると慰める。 「空いた部屋をつなげて、広い家にしてやるから」とお…
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4343号 落語「三軒長屋」

落語によく出てくる長屋は、いわゆる「九尺二間」、つまり2.7mX3.6m=10.0㎡で最下等の部屋です。 土間と畳の部屋、4畳半ですね。トイレは外の共同トイレです。 この落語に出てくる三軒長屋は、そんな貧乏長屋とは異なり、一階が間口2間奥行き5間(32㎡)です。 奥には小さいながらも庭があり、また二階建てですから、かな…
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4327号 落語「小言幸兵衛」(2)

幸兵衛、あ然とする仕立屋を前に凄まじい予想を展開させる。 「店を貸せないというのはな、心中が出るからだ!」 仕立て屋あっけにとられて「心中ですか・・・、またどういうことで・・・」 「おまえのせがれは図々しい野郎だからすぐお花に目をつけて、古着屋夫婦の留守に上がり込んで、いつしかいい仲になる。女は受け身だ、たちまち腹がポ…
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4326号 落語「小言幸兵衛」(1)

三重県松坂市で、歩道にはみ出している商店の物を毎日厳しく注意して歩く高齢男性がいて、商店が困惑していると話題になりました。 男性の指摘していることは正論なので、反論できず困っているのです。 この話を聞いて落語を思い出しました。 麻布は古川の家主で幸兵衛さん。 家では奥さんの立ち振る舞いにいちいちクレームを…
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