1248号 東電OL殺人事件裁判

今年の7月、昔の殺人事件の再審請求が出された。その事件とは・・・


被害者女性(39歳)は、慶応大学経済学部を卒業した後、東京電力に入社した。
初の女性総合職として、将来を嘱望されていた社員であった。
しかし彼女は後年異常な行動に出る。

1000万円近い年収があったという、エリート幹部社員(企画部経済調査室副長)が、会社を終えた後、109で衣服を着替え、渋谷円山町付近の路上に立ち、客を勧誘し売春を行っていた。

毎晩きっちり4人の客を取っていた。なぜそうした行動に出て、殺されなければならなかったのか、謎の多い事件で、ノンフィクション作家の佐野眞一が詳しく本に書いている。

被害者が昼間は大企業のバリバリのキャリアーウーマンで、夜は娼婦という全く別の顔を持っていたことで、この事件はマスコミが興味本位で大きく取り上げ、被害者および家族のプライバシーをめぐり、議論が喚起された。



事件及び裁判は次の通り

1997年3月19日、渋谷円山町のアパートの空き部屋で女性の死体が発見された。犯行現場のアパート。
画像


3月23日、隣のビルに不法滞在していたネパール人ゴビンダ・マイナリを不法滞在で逮捕した。

5月20日、ゴビンダ・マイナリを強盗殺人容疑で再逮捕

6月10日、東京地検が起訴

10月14日、東京地裁で初公判

1999年12月17日、東京地検が無期懲役を求刑

2000年4月14日、無罪判決が下る

2000年12月22日、東京高裁で逆転有罪 (無期懲役)

2003年10月20日、上告が棄却され、有罪判決が確定

2006年10月19日、日本弁護士連合会が冤罪事件として専門家を派遣

2011年1月、最高裁がDNA鑑定の実施するよう検察側に求めた

2011年7月21日、DNA鑑定(被害者に残された体液)の結果、ゴビンダ・マイナリのものと一致しないことが判明、収監されたゴビンダ・マイナリは、獄中から東京高裁に再審を請求している。


彼女は「原発の危険性を指摘」する報告書を作成していたが、それは同じ東電の工務部副部長だった父親の 遺志を受け継いだものだった。

父親は1949年に東大工学部を卒業、 東電に勤務し、工務部副部長として将来の役員候補とされていたが、 原発の危険性を指摘したため降格させれらた。

話は長くなるので到底書ききれないが、彼女の当時の直属の上司が、 取締役企画部長・勝俣恒久で、現在の東電会長である。また企画部管理課長には藤原万喜夫(元副社長) がいた。
佐野眞一氏によると、この二人は彼女が尋常でない生活をしていることを知っていたにもかかわらず、なにもしなかったという。

単なる女子社員のハレンチ事件だけではないような、何か別の臭いがするこの事件、再審の開始が待たれる。


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