4417号 落語「一文惜しみ」(4)

前日より

<翌朝から初さんの徳力屋通いが始まる。

一文渡して立派な受け取りを貰って来る。

その一文を徳力屋は奉行所へ届けるのだが、使いの者ではだめで、徳力屋、名主、五人組一同で行かないと受け取ってくれない。

それもお白洲で丸一日待たされるからたまらない。

やっと一文づつ返済のカラクリが分かってきた初さん、面白くてしょうがない。

だんだんと徳力屋へ行く時間が早くなってきた。

まだ夜中のうちから徳力屋へ向かう初さんは見廻りの役人に怪しまれ、一緒に徳力屋へ向かう。

店の戸をドンドンと叩くと、店の者がうるさがって、「だめだ、だめだ、明日の朝にしろ!」、初さん「お奉行所へ納めるんですから受け取ってくださいよ」、すると店の中から「奉行所なんぞ恐かねぇ、奉行も糸瓜(へちま)もあるか」と叫んでしまい、踏み込んだ役人にこっぴどく油を絞られる羽目となった。

徳力屋もやっと五貫文を一文づつ毎日、名主・五人組連れ立って奉行所へ届けるという事の重大さに気づいた。

これでは徳力屋の身代が半分なくなってしまう。

親戚中が寄り合い、初五郎に十両やって示談で手打ちにしようとする。

初さんから相談を受けた大家の金兵衛は、番頭と直談判して示談金を吊り上げる。

ついには「千両でどうでしょう」と吹っ掛けた。

番頭は主人の万右衛門へこの話をすると、千両と聞いて目を回してしまった。

まあ、千両は法外、百両でやっと示談成立となった。

「強欲は無欲に似たり、一文惜しみの百両損というお噺でございます」>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

噺は以上ですが、この徳力家こそ現在の徳力本店です。

落語では、その事件以後善行に目覚め、世間のために尽くしたということです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント